LABOについて
ボードゲーム
★ガイスター

(1)ガイスターとは
幽霊を元にしたコマを使った、ドイツの2人用ボードゲーム。
6×6マスの36マスの盤面に駒の背中についた印(赤と青)の駒をお互いにわからないように配置して駒を取り合う、心理的要素の強いボードゲームです。
(2)ルール
♦準備
赤と青の幽霊を4つずつ配ります。
相手に赤い駒か青い駒かわからないように、中央4列×2行の範囲に好きなように駒を並べます。
※中央4列×2行の範囲内であれば、赤と青の駒の配置は自由です。

♦勝利条件
①自分の青い幽霊を脱出させる
②相手の青い幽霊を全て取る
③自分の赤い幽霊を相手に全て取らせる
♦ゲームの進め方
①先攻・後攻を決めます
②先攻プレイヤーは、幽霊をタテ・ヨコいずれかに1マス進めることができます
③将棋のように交互に幽霊を進め合い、相手の幽霊を捕まえます。捕まえた幽霊は盤上から取り除きます
④幽霊を捕まえたら背後の色を確認します
※どちらかが勝利条件を満たすまで繰り返します
♦移動範囲
上下左右のマスに移動ができます。

♦脱出
青い駒が「出口(➡)」マスに移動したら、次のターンに脱出できます。
※赤い駒はが脱出できません。

(3)初期配置
初期配置は大きく分けて、7つのパターンがあります。それぞれ初期配置により駒組や狙いが変わってきます。
以下の参照元をもとに、解説させていただきたいと思います。
>>静岡大学浜松キャンパスゲーム研究会log
▶ファイアウォール
赤い駒を積極的に前に出し、壁にすることに由来。牽制・特攻・殲滅など攻撃陣を組みやすい。

▶バックファイア
後衛(バック)に赤駒(ファイア)を置く形。前述の「ファイアウォール」と同様に型が読まれやすい弱点があります。
後衛に赤い駒を配置するため、赤い駒を攻撃陣に参加させづらい。いわゆる悪形に思われます。

▶ファイアフォーメーションタッチ
前述の2つの陣形にアレンジを加えた形。前衛と後衛を「赤1・青3」「青1・赤3」に分けて配置します。
入れ替える数・場所等パターンがいくつかあり、初期配置をまず相手に読まれづらい配置になっています。

▶マーブルフォーメーション
赤と青の駒を交互に配置するバランスの取れたフォーメーション。
規則性を持ちながら、バランスよく2パターンの配置ができます。

▶ランダムフォーメーション
作為なく駒を配置します。 相手に全く初期配置を読まれることが少ないが、その都度指し方が変わるため力戦型になります。
▶ロールシャッハフォーメーション
前衛と後衛ともに端2列に赤い駒、中央2列に青い駒を配置するフォーメーション。
色は逆のパターンの配置も可能になります。
赤と青の駒のセットを作りやすく、基本方針で解説する「②数的有利を作る」での理想的組合せに駒組しやすくなります。

▶LJフォーメーション
テトリスでいうLとJの形になぞらえたことが由来。「③ファイアフォーメーションタッチ」の派生になります。

(4)攻略のコツ
基本的には、将棋と違い非公開情報のため定跡として体系化することは難しいでしょう。
そこが、心理戦の醍醐味だとは思いますが、何とか優位に盤面を進めたいものです。
そこで、部分的に良いだろうと思ったコツを以下6つにまとめました。
①まずは相手の赤駒3つ取ることをめざす
勝利条件の一つに「自分の赤い幽霊を相手に全て取らせる」があります。
つまり赤い駒4個中3個取らせれば、心理的優位に立ち、優位に局面を進めやすくなります。

②数的有利を作る
下図では、相手に幽霊を一つ取られたとしても、もう一つの幽霊で取り返すことができます。
また青い駒が残れば「出口(➡)」マスに駒を進めることができます。
つまり、敵陣突破するためには局所的に数的有利を作り出すことが必要になります。


③赤駒を積極的に攻めに使う
勝利条件の一つに「自分の赤い幽霊を相手に全て取らせる」があります。
そのため、相手の進行の邪魔をすることで働かせ、結果相手に駒を取られたとしても勝利条件にひとつ近づくことになります。
その強みを生かし、赤い駒を敵陣突破に使うのは有効な戦い方だと思います。
④守りは「×」マスに配置
「A」マスの位置まで相手駒を進出されると、次の一手で「出口(➡)」マスへの移動を許してしまいます。 最低限、「×」マスに守り駒を残して戦うのが良いといえます。

⑤遊び駒を活用
序盤は下段中央2つの駒は、上下左右どのマスにも動かすことができません。
そのため、これらのような遊び駒を解消することを目指します。
遊び駒をなくし、駒効率をよくすることで自然と局面はよくなるはず。。
少なくとも悪い手にはならないと思います。

⑥端攻め
勝利条件の一つに「自分の青い幽霊を脱出させる」があります。
そこから組み立てて考えると、端に駒を集めて攻めると相手は無視できません。
