基本

手筋

角行を使った最も派手な攻めといえば王手飛車です。玉と飛車の両方を狙います。
下図では▲５五角打ちとして王手飛車としました。相手が王手を防げば、▲８八角と飛車を拾います。

以下実戦図では、▲７四桂打と「玉の小瓶(ナナメ)」の歩を攻めました。相手が△同歩と取れば、▲５五角打として見事な王手飛車の成功です。数ある手筋の中でも大技の手筋です。
以下、▲７四桂打、△同歩、▲５五角打

「大駒は近づけて受けよ」という格言がありました。逆に言えば、攻める際は、大駒は成るべく遠くから利かしたほうが良いということです。
下図では、▲３四角打とするのは、△２四玉として逃げられてしまい失敗です。

ここでは、▲４三角打と離して角行を打つ攻め。▲４三角打は▲５二角打でも▲６一角打でも構いません。このように遠くから角行が睨むように打つことを「遠見の角」と言います。以下実戦では、▲４三角打として、△２四玉に▲３四角成と馬を作って詰みとなります。
以下、▲４三角打、△２四玉、▲３四角成

角行が成った馬は守りにも強い力を発揮する駒で、「馬の守りは金銀三枚」という格言もあります。下図では、金や銀で受けても、この形は受かりません。ここでの好手は▲２三角打の王手です。

▲２三角打に△５二玉なら▲６七角成として後手の６七にあると金を取り詰めろを逃れられます。
以下、▲２三角打、△５二玉、▲６七角成