LABOについて
ボードゲーム
★カルカソンヌ
▶カルカソンヌ戦略その1
(1)相乗りと乗っ取り
▶相乗りとは
「都市」「道」「草原」を複数プレイヤーで共有し、共に得点を獲得することを目的にした手筋です。
「相乗り」する事で、他人の置いたタイルまで得点にできるので、必須の攻めの手筋になります。
基本図
変化図
▶乗っ取りとは
「相乗り」した「都市」「道」「草原」で、単独最多の駒(ミープル)を配置して得点を独占することを目的にした手筋です。
基本図
変化図
▶乗っ取りは悪手
「乗っ取り」は得点効率が悪い上に、競争がし烈のため基本的に狙わない。
バッティングしている間に、他プレイヤーが点数を伸ばすことになる。
序盤から中盤にかけてパワーバランスが拮抗した三つ巴の状態が理想的なゲーム運び。
▶「相乗り」の狙い目
駒1個で「相乗り」できる「都市」「道」を狙います。
すでに大きく育っている「都市」「道」を狙います。未完成になっても構いません。
「道」よりも得点の高い「都市」を狙います。
大きく育つ可能性が高い「閉じていない箇所が多い都市」を狙います。
基本図
変化図
(2)邪魔
▶邪魔とは
他プレイヤーの完成を妨害するための手筋です。
具体的には、「道」などのタイルを、他プレイヤー縄張りの完成間近な「都市」や「修道院」の近くに「邪魔タイル」配置することで完成形を限定することを目的とした手筋です。
以下「グレータイル」が配置された箇所が、「邪魔タイル」の候補地になります。
以下「邪魔タイル」の候補地に「蓋」を配置しました。
すると途端に、空き地に配置できるタイルは「4辺都市」のみになってしまいます。
▶まとめ
以上のことから、「グレータイル」に「蓋」を配置すると、空き地に配置できるタイルは「4辺都市」のみになりことがわかりました。
また「4辺都市」の枚数は山札合計72枚のうち1枚しかありません。
この一手で、縄張りの「都市」が限りなく未完成になるため、相手の「邪魔」をした好手と言えます。
(3)防御
▶防御とは
他プレイヤーからの「邪魔」を防ぐための手筋です。
具体的には、他プレイヤーに自分の縄張りの「都市」や「修道院」の近くに「邪魔タイル」を配置し完成を防ぐことを「邪魔」といいます。
「防御」は、それを防ぐ目的で「防御タイル」を配置することを指します。
「邪魔」や「防御」の手筋は直接得点になることはないため、乱用していると得点を獲得できません。
手番数も限られているため、必要最小限に抑えましょう。
以下先述した「邪魔」の手筋と同じ盤面になります。
つぎに相手の「邪魔」を阻止する手を考えていきます。
以下盤面で空き地に配置できるタイルは「3辺都市タイル」「4辺都市タイル」になります。
そこで、山札にある残タイル数を確認します。山札のうち「3辺都市&盾&道【直線】」1枚が場に出ている状況になります。
▶基本図
タイル名 | 枚数 | 確率 |
---|---|---|
3辺都市&盾 | 1枚 | 1/72≒1.3% |
3辺都市 | 3枚 | 3/72≒4.1% |
3辺都市&盾&道【直線】 | 1枚(2-1=1枚) | 1/72≒1.3% |
3辺都市&道【直線】 | 1枚 | 1/72≒1.3% |
4辺都市 | 1枚 | 1/72≒1.3% |
以下「邪魔タイル」の候補地に「蓋」を配置されると空き地に配置できるタイルは「4辺都市」のみとなることを説明しました。
①「都市タイル」が接する場合
他方で空き地に「草原」が接する場合と、「道」が接する場合があります。
②「草原」が接する場合
「3辺都市&盾:1枚」&「3辺都市:3枚」が配置可能になります。
3辺都市&盾
3辺都市
③「道タイル」が接する場合
「3辺都市&盾&道【直線】:1枚」&「3辺都市&道【直線】:1枚」が配置可能になります。
3辺都市&盾&道【直線】
3辺都市&道【直線】
▶まとめ
以上のことから、相手の「邪魔」を防ぐために、基本図の「グレータイル」に「防御」のための「草原タイル」を配置することが最善手になります。
また一方で、基本図の「グレータイル」に「都市タイル」を配置すると悪手となってしまいます。
つまり「防御」とは、配置のキズを対戦相手に咎められないようにする手筋と言えます。
(4)駒効率
▶駒効率とは
ゲームに使用する地形タイルは合計72枚と豊富ですが、手持ちの駒は7個のみになります。
そのため油断すると常にコマ不足になりかねません。効率良く回収しないと得点契機を逃すことになります。
▶手番回数を意識する
地形タイルは合計72枚のため、4人プレイの場合、手番は約18回まわってくる計算になります。
また、プレイ人数が少ないほど手番数が増えるため、駒効率の良さが勝敗に大きくかかわってきます。
場合によっては、駒効率を考えて駒を配置しないことも選択肢に入れて考える必要もあります。
▶狙い目となる対象
「都市」や「道」は完成できるなら基本的にすぐに完成させる。
「草原」は置いたらゲーム終了まで戻って来ないため、展開の読めない序盤には配置しない。
序盤は積極的に駒を使う。終盤は残り手番数と駒数を計算しながらゲームメイクします。
両端が閉じていない「道」に駒を配置しない。
基本図
変化図
(5)草原の配置
▶序盤に「草原」へ駒を配置しない
理想のタイミングは終盤に、駒1個で得点可能な「草原」への配置を狙います。