将棋LABO

LABOについて

ボードゲーム

★カタンの開拓者たち

▶戦略【その1】

カタンの戦略を立てるためのコツは、質の良い土地を抑えて生産量を最大化することです。
また、対戦相手の干渉やサイコロの出目など、一律に生産量を最大化することは難しいことがあります。
それでも、生産量を最大化することが勝つための戦略の骨子となります。
まずは、生産量を最大化するために、生産量の式を見ていきましょう。

生産量 = 確率 × 生産地

(1)確率

ダイスの出目は「7」の最も確率が高く、「2&12」の出目が最も確率が低くなります。
また、「7」は強盗アクション専用の出目になるため、生産量の計算には使いません。

出目 確率 チップ枚数
6/36 1枚
6&8 5/36 各2枚
5&9 4/36 各2枚
4&10 3/36 各2枚
3&11 2/36 各2枚
2&12 1/36 各1枚

(2)生産地

まず「砂漠」タイルは強盗アクション専用のタイルのため何も生産しません。
ここで、特筆すべきは「山地(鉄生産)」「丘陵(レンガ生産)」タイルがともに3枚しかないということです。
そのため、「鉄」「レンガ」の生産の総量は基本的に不足気味となります。

タイルの種類 枚数
砂漠(強盗) 1枚
山地(鉄生産) 3枚
丘陵(レンガ生産) 3枚
森林(木生産) 4枚
牧草地(羊生産) 4枚
畑(小麦生産) 4枚

(3)生産量

▶総生産量

カタン1

たとえば、上図の生産量は以下になります。
タイルの種類 / 生産量
①牧草地(羊生産)
(6+8+9+10)= 5/36+5/36+4/36+3/36 = 17/36
②森林(木生産)
(3+4+5+6)= 2/36+3/36+4/36+5/36 = 14/36
③丘陵(レンガ生産)
(3+4+8)= 2/36+3/36+5/36 = 10/36
④山地(鉄生産)
(9+10+11)= 4/36+3/36+2/36 = 9/36
⑤畑(小麦生産)
(2+5+11+12)= 1/36+4/36+2/36+1/36 = 8/36

最も生産量が多いタイルは「①牧草地(羊生産)」ということが分かります。
また最も生産量が少ないタイルは「⑤畑(小麦生産)」ということになります。
これらを念頭に交渉に臨むことが、有利な交渉をするためのコツになります。

▶生産量から見た初期配置アクション

以下、生産量が多い順で並べたポイント4か所になります。
初期配置アクションの際は、どこが生産量の多いポイントか見極めることが重要になります。
生産量順位
➊(5+6+10) = 4/36+5/36+3/36 = 12/36
➋(5+8+10) = 4/36+5/36+3/36 = 12/36
➌(3+5+8) = 2/36+4/36+5/36 = 11/36
➍(5+9+10) = 4/36+4/36+3/36 = 11/36

カタン2

冒頭でカタンの戦略を立てるためのコツは、質の良い土地を抑えて生産量を最大化すること言いました。
そのため初期配置アクションのとき、生産量が多いポイントから「開拓地」を配置することが重要になります。
初期配置問題について興味のある方は、以下のリンクをご覧ください。
>>【カタンランダムマップ作成】

(4)都市化について

カタンでは生産量を最大化するために、できるだけ生産量の多いポイントを抑えることが重要になります。
しかし、それ以外に「開拓地」「都市化」することで生産量を2倍に増やす方法があります。
カタン島は非常に狭いマップです。そのため「開拓地」をめぐりバッティングすることが多くなります。
ゲームの中盤にかけて目標としていたポイントを、対戦相手に譲らざるを得なくなる場面が必ず起きます。
しかし、「都市化」は今ある自分の「開拓地」をグレードアップするだけなので、平和的に生産量を倍増することができます。
「都市化」を目指すことで、安定して生産量を増やすことが可能になります。
初心者はまず、序盤から中盤にかけて積極的に「都市化」を目指しましょう。

つばさ

★執筆者
★振り飛車党
★盤上遊戯愛好家
★履正社さいころ倶楽部主催

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