基本
手筋
★玉将の手筋
(１)囲いに入れよう
将棋は玉将を取られたら負けというゲームですから、玉将の安全についてはいつも気に配らなくてはいけません。
金将銀将を使って玉将を安全にする形を囲いと言います。
下図は振り飛車王道の「美濃囲い」になります。
(２)玉の早逃げ
時には囲いを作る途中で戦いが始まることもあります。
下図では、「矢倉囲い」が完成していますが、玉将がまだ囲いの中に入城していません。
△２九飛打と王手されると先手玉はたちまちピンチになります。王手を防ぐ手はありませんから、▲７九玉と逃げるのが好手です。
はじめに、▲７九玉と逃げておけば、△２九飛打とされても、▲８八玉と入城すれば安全です。
以下、▲７九玉、△２九飛打、▲８八玉
また下図では、後手が△６七歩と打って、次に△６八歩成の詰みを狙っています。 この場合は、▲７九金と打って受けるよりも、▲７八玉と逃げるのが正解となります。 たとえ、△６八歩成と来ても▲８七玉と上部に脱出すれば安全になります。 「玉の早逃げ八手の得あり」という格言もあるほどです。きちんと受ける自信がない時は、早逃げも立派な戦略というわけですね。
(３)桂先の玉
下図では、△８五桂と王手されてどこに逃げるか。逃げる選択肢は五か所ありますが、▲８六玉と桂の頭に上がるのが比較的安全な逃げ方です。
「桂先の玉寄せにくし」と言って、桂の頭に逃げた玉は意外に攻めにくいのです。
