将棋LABO

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ボードゲーム

★カタンの開拓者たち

▶戦略【その3】

▶羊貿易戦法

前回はカタンの有名な2大戦法について取り上げました。
今回はゲーム進行中に余りがちな「羊」を有効活用する「羊貿易戦法」を紹介します。

(1)なぜ「羊」が余るのか

以下の建設コスト表を見てください。
建設に「羊」を使われるのは「開拓地」と「発展」だけです。
また基本的に、「発展」を行う頻度は低くなります。

建設 コスト ポイント
街道 木&レンガ
開拓地 木&レンガ&小麦&羊
都市 小麦×2&鉄×3
発展 小麦&羊&鉄

続いて、以前も紹介した生産地表を見てください。
最もタイル数が多いのは「森林(木生産)」「牧草地(羊生産)」「畑(小麦生産)」の3つになります。

タイルの種類 枚数
砂漠(強盗) 1枚
山地(鉄生産) 3枚
丘陵(レンガ生産) 3枚
森林(木生産) 4枚
牧草地(羊生産) 4枚
畑(小麦生産) 4枚

以上のことから、比較的生産量は多いにも関わらず、建設コストで使用されることが少ない「羊」が余りやすいということがお判りいただけたと思います。

(2)内容

「羊」がゲーム中余りやすいことが分かりました。
そのため、対戦相手との「交渉」でも安く買いたたかれる場面がしばしば見受けられます。
具体的には、「開拓地」周辺の資源タイルから得られる「羊」を、「羊港」を用いて、必要とする資源と「2:1」の割合で交換することを目指します。
この戦法の良さは、対戦相手に依存せず、資源を自由に獲得できるという点で、「交渉の難点」を克服できることです。
また、「牧草地(羊生産)」を中心に「開拓地」を抑えるプレイヤーは少なく、他者と狙いがバッティングすることが少ない点も特筆できます。
しかしデメリットもあり、十分な「羊」を用意できなければ、中途半端に「羊」だけが手札に入ることになり完全に事故ってしまいます。

以下の局面をご覧ください。
「羊」の生産量が高い「開拓地」と「羊港」を抑えてゲームメイクしています。
「羊」生産量
(6+6+9) = 5/36 + 5/36 + 4/36 = 14/36

カタン7

つばさ

★執筆者
★振り飛車党
★盤上遊戯愛好家
★履正社さいころ倶楽部主催

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