基本
駒の交換と駒の価値
▶駒の交換
駒を取るのが得だと言っても、そう簡単に相手の駒を取ることはできません。
例えば、飛車で相手の歩を取ったとして、今度は相手の金で自分の飛車がとられたとしたらどうでしょう。
自分の飛車と相手の歩と交換したことになります。こうした駒のやり取りを「駒の交換」と言います。
飛車と歩の交換では、交換比率として割に合わないのではと気づいた方がいると思います。
そのためプロ棋士が目安としてる駒の価値について、次に見ていきたいと思います。
▶駒の価値(駒割り)
同じ駒同士交換では当然損得はないですが、違う駒同士の交換では損得が発生するという風に考えます。 では駒の価値はどれだけ違うのか。駒に点数をつけてわかりやすくしました。 ※駒交換するときの目安として覚えてください。
駒名 | 点数 |
---|---|
歩 | 1 |
香車 | 3~3.5 |
桂馬 | 3~3.5 |
銀将 | 5 |
金将 | 6 |
角行 | 8 |
飛車 | 12 |
▶考え方のコツ
第一に、駒交換する際に簡単に駒損しないことを意識して指しましょう。
第二に、対局の時は細かく点数計算するわけではなく「大駒(飛角)は、同じ価値、金銀は同じ価値、桂香は同じ価値」と覚えておけば充分です。
また、実戦では一枚ずつの交換ではなく、二枚換え(交換比率が1:2)の場面が多々あります。
▶二枚換えの目安
- 大駒一枚と金銀二枚の交換は、金銀二枚の方が得
- 大駒一枚と銀桂交換は同じ価値
- 大駒一枚を桂香二枚と交換は交換失敗
- 金銀一枚と桂香二枚では桂香二枚の方が得