将棋LABO

基本

作法と振り駒

▶はじめに

将棋を楽しむためにマナーと、文化としての作法を知って身につけましょう。
将棋は囲碁と並んで「棋道」と呼ばれ、江戸の昔から茶道や華道などと同じような精神修養の一貫と考えられていました。

▶気をつけるポイント

(1)待ったをしない

将棋では、指した(あるいは打った)駒が盤上に置かれ、指が離れた瞬間に着手は終了しており、変更できないルールとなっています。つい待ったしたくなる局面はよく訪れますが、ぐっとこらえましょう。

(2)見ている人は助言をしない

対局中の人を見かけても助言はしません。助言したくなる気持ちもわかりますが我慢しましょう。 局後の検討でもない限り、真剣に勝負をしている双方に失礼となってしまいます。 助言する場合は、局面の配置を覚えていて、局後に話すのが良いでしょう。

(3)対局の初めと、投了の意思表示、終わりの挨拶

局者が駒を並べ終わったら、指し始める前に必ず「お願いします」と一礼をします。 投了の際も曖昧にせず、はっきりと「負けました」とか「ありません」「ダメですね」などと声を出して意思表示をします。 局後の感想が終わったら、「ありがとうございました」と挨拶してから、席を立ちます。

(4)取った駒は相手にも見やすいように並べる

取った駒は駒台があればそこにのせて、きちんと並べます
駒台がない場合は、盤の右側の相手が見やすい場所に並べます。よく取った駒を握りしめている人がいますが、乱れた駒をきちんと直す時と、打つ駒が決まった時以外は触らないようにしましょう。

(5)駒台がない場合は、盤の右側の相手が見やすい場所に並べる

よく取った駒を握りしめている人がいますが、乱れた駒をきちんと直す時と、打つ駒が決まった時以外は触らないようにしましょう。

(6)対局中のおしゃべりは極力控える

対局中に相手に話しかけたり、観戦者と雑談をしたりしている人を見かけますが、どんなに親しい間柄であってもできるだけ控えたほうがよいでしょう。

▶先手後手の決め方

先手と後手は振り駒をして決めます。
やり方は、双方が駒を並べ終わった後、上位者または年長者が自陣の歩を5枚取って、盤上またはテーブルの上などに軽くばらまきます。その際、駒は両手で包むようにしてよく振ります。
表(歩)が3枚以上出たら、振り駒をした人が先手に、また裏(と)が3枚以上なら相手の人が先手となります。駒が立ったりしたものは数えないことになっています。
振り駒で先手を決めるのは、公式の対局ルールとなっています。 駒を並べるとき、上位者または年長者が「王」を取り、下位者が「玉」を取ります。この場合は、振り駒をするのは上位者(王を持つ人)ということになります。

つばさ

★執筆者
★振り飛車党
★盤上遊戯愛好家
★履正社さいころ倶楽部主催

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